中先代(読み)ナカセンダイ

デジタル大辞泉 「中先代」の意味・読み・例文・類語

なか‐せんだい【中先代】

建武政府に対して挙兵した北条高時の遺子時行のこと。鎌倉幕府の滅亡後、幕府の執権北条氏先代室町幕府足利氏当代とよぶのに対する称。二十日先代

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関連語 前代 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「中先代」の意味・読み・例文・類語

なか‐せんだい【中先代・中前代】

  1. 鎌倉幕府の滅亡後、幕府の再興をはかって挙兵した北条時行(執権北条高時の次男)をさしていう。高時以前の北条氏の治世を先代とよび、足利氏を後代とよぶのに対していう。
    1. [初出の実例]「中前代(ナカセンダイ)大将に相模二郎と云は」(出典太平記(14C後)一〇)

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世界大百科事典(旧版)内の中先代の言及

【中先代の乱】より

…1335年(建武2)7月北条高時の次男北条時行が建武政権に抗して起こした反乱。当時執権北条氏を先代と呼んだので,その再興を図った時行を中先代と称した。この年6月,北条氏と親密であった公卿西園寺公宗の建武政権転覆の陰謀が発覚したが,公宗と呼応するはずであった時行は,旧北条氏御内人(みうちびと)諏訪頼重らに擁せられて信濃に挙兵し,武蔵に進んで女影原,小手指原,府中に足利軍を破った。…

※「中先代」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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