20世紀日本人名事典 「板沢武雄」の解説
板沢 武雄
イタザワ タケオ
大正・昭和期の歴史家 東京帝国大学教授;日本歴史地理学会長。
- 生年
- 明治28(1895)年1月5日
- 没年
- 昭和37(1962)年7月15日
- 出生地
- 岩手県南閉伊郡釜石町(現・釜石市)
- 別名
- 号=和光
- 学歴〔年〕
- 東京帝大文科大学史学科国史学専攻〔大正8年〕卒
- 学位〔年〕
- 文学博士(法政大学)〔昭和29年〕
- 経歴
- 大正8年宮内省図書寮に勤め、10年学習院講師となり、11年教授。昭和2〜4年ヨーロッパ留学、13年東京帝大助教授となった。その間、帝国学士院の日蘭関係史料調査、史料編纂掛の欧文日本史料取調などを兼務した。17年教授。14年には聖護院で得度、受戒、郷里釜石の観音寺住職事務取扱となった。戦後公職追放となり同寺に帰るが27年からは法政大学教授となり、天台宗寺門派の教務部長、日本歴史地理学会会長も兼ねた。29年「日蘭文化交渉史の研究」で文学博士。著書に「阿蘭陀風説書の研究」「日本とオランダ」「シーボルト」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報