林佐野(読み)はやし・さの

朝日日本歴史人物事典 「林佐野」の解説

林佐野

没年:明治34.10.25(1901)
生年:文政8(1825)
明治期の囲碁棋士。江戸の生まれ。名前は「さの」とも書く。棋院林家の分家林藤三郎養女で,四段まで進んだ。囲碁結社「方円社」の創設(1879)に協力した。初の女流七段(追贈)となった林文子(のちの喜多文子)は養女。江戸後期に至るまで長く衰微していた女流囲碁の伝統を復活させ,後進育成,現在にいたる礎をつくった。

(谷口牧夫)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「林佐野」の解説

林佐野 はやし-さの

1825-1901 江戸後期-明治時代の囲碁棋士。
文政8年生まれ。碁所(ごどころ)林家の分家林藤三郎の養女となり,16歳で初段,のち4段にすすむ。明治12年囲碁結社方円社の創立につくした。明治34年10月25日死去。77歳。江戸出身。本姓三河

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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