日本歴史地名大系 「林田藩陣屋跡」の解説 林田藩陣屋跡はやしだはんじんやあと 兵庫県:姫路市旧揖保郡地区林田村林田藩陣屋跡[現在地名]姫路市林田町林田因幡方面へ通ずる道(現国道二九号)の西方にあった林田藩建部氏の陣屋跡。建部氏の祖は近江の佐々木六角氏に属したので、織田信長に敗れ一時武田氏を頼ったが、のち近江に帰り信長や豊臣秀吉に仕えた。建部高光のとき摂津尼崎三万石余の代官となり、以後建部氏は幕府領尼崎の代官職を継承した。大坂の陣の功により高光の孫政長は新規に大名に取立てられ、元和元年(一六一五)摂津国川辺(かわべ)郡・欠(かけ)郡の内で計一万石を与えられた。また従来の代官職をも引継ぎ川辺郡七千八〇〇石余の幕府領を預地とした(「建部家系図」建部家文書など)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by