林良斎(読み)はやし りょうさい

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「林良斎」の解説

林良斎 はやし-りょうさい

1807-1849 江戸時代後期の儒者
文化4年生まれ。讃岐(さぬき)(香川県)多度津(たどつ)藩の家老。病弱のため辞職し多度津に私塾弘浜書院をひらく。大塩平八郎陽明学をまなび,池田草庵,吉村秋陽,春日潜庵らとまじわった。嘉永(かえい)2年5月4日死去。43歳。名は久中。字(あざな)は子虚。通称は求馬,直記。別号に自明軒。著作に「類聚要語」「自明軒文鈔」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の林良斎の言及

【讃岐国】より

…さらに67年(慶応3)に小豆島で1838年以来津山藩領となっていた西部六郷で,諸負担の軽減を求める一揆がおこった。 讃岐は平賀源内や柴野栗山を生んだ地であるが,女流文学者の井上通女(つうじよ),丸亀城下で活躍した俳人岸夕静(ゆうせい),柴野栗山の師である後藤芝山(しざん),大塩平八郎の教えを受けた陽明学者林良斎,国学者の友安三冬らも著名である。また滝沢馬琴と親交があり膨大な《聞ままの記》を著した木村黙老(もくろう)がいる。…

※「林良斎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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