柏木目村(読み)かしわぎめむら

日本歴史地名大系 「柏木目村」の解説

柏木目村
かしわぎめむら

[現在地名]高畠町柏木目

三条目さんじようのめ村の南、屋代やしろ川扇状地扇央部に立地。大永八年(一五二八)八月一六日の例祭物取収并支払帳写(安久津八幡神社文書)によると、安久津あくつ八幡宮の例祭に際し「柏木目在家」(二筆)は合せて五〇〇文を奉納している。天文二二年(一五五三)晴宗公采地下賜録では、小簗川尾張守が「やしろの庄とミつかあふミのふん、かしハきのめさいけのこさす」を加恩として与えられている。

文禄三年(一五九四)七月の長井屋代之内柏木目村検地帳(鈴木文書)によると、反別は田一四町三反余・畠二町四反余・居屋敷六畝(以上計一六町八反余)、家数四(うち一は阿弥陀堂)。漆木八六本・胡桃木一本が書上げられている。名請人は五人で、持高最高は藤兵衛で九町九反余(屋敷分六畝を含む)、次いで加も左衛門の六町三反余、ほかの三人は四反一人と一反余二人。居屋敷は藤兵衛の一筆のみ。この検地帳にはほかに「一本柳村分之内田畠柏木江打請取分」と記された田二町九反余・畠七反余・漆木一一本、「高畠村大町分之内田畠柏木江打請取」と記された田二反余・畠二反余が書上げられており、藤兵衛・加も左衛門はそこにも田畠を保有している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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