柚木玉邨(読み)ユノキ ギョクソン

20世紀日本人名事典 「柚木玉邨」の解説

柚木 玉邨
ユノキ ギョクソン

明治〜昭和期の日本画家



生年
慶応1年8月22日(1865年)

没年
昭和18(1943)年10月25日

出生地
備前国岡山(岡山県)

本名
柚木 方啓

別名
通称=梶雄

学歴〔年〕
農科大学乙科農業科〔明治23年〕卒

経歴
幼時、小西皆雲に画の手ほどきを受ける。高梁第八六国立銀行取締役となり、のち岡山県農会幹事兼技師となる。この間、20歳頃より胡鉄梅に南画を学び、四王呉惲沈石田などを研究、以後宋元の古法を独学した。大正年間は中国を巡遊、のち日本美術協会、泰東書道院、平安書道会などで審査員を務めた。著書に「玉邨画話」「瓊島仙館画存」「西来亭墨縁」「玉邨蘭竹」「茶説」など多数。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「柚木玉邨」の解説

柚木玉邨 ゆのき-ぎょくそん

1865-1943 明治-昭和時代前期の日本画家。
慶応元年8月22日生まれ。第八十六国立銀行取締役,のち岡山県農会幹事。清(しん)(中国)の胡鉄梅(こ-てつばい)に文人画をまなぶ。書,詩文にも長じた。昭和18年10月25日死去。79歳。備中(びっちゅう)(岡山県)出身。帝国大学卒。名は方啓。字(あざな)は子爰。通称は梶雄。別号に瓊島仙館。著作に「玉邨画話」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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