日本歴史地名大系 「柞田川」の解説 柞田川くにたがわ 香川県:観音寺市柞田川二級河川柞田川水系の本流で、指定延長一六・二三キロ、流域面積五六平方キロ。雲辺寺(うんぺんじ)山(九二〇・八メートル)から曼陀(まんだ)峠、金見(かなみ)山(五九六メートル)を連ねる徳島・愛媛両県境から流出する水を集めて大野原(おおのはら)台地の裾を流れ、観音寺市に入って北西へ流れて瀬戸内海の燧(ひうち)灘に注ぐ。源は三豊(みとよ)郡大野原町五郷田野々(ごごうたのの)字鹿谷(しかだに)。五郷地区では浸食河川で、大野原開拓の時に築造された井関(いせき)池があり、田野々には豊稔(ほうねん)池(昭和五年完成)がある。また支流の前田(まえだ)川には五郷ダムがある。井関池から下流は堆積河川で大野原扇状地の中央を流れず、迂回するように北流するため、同扇状地は月夜にも干し焼けするといわれるほどの水不足地帯であったという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by