柳井原貯水池
やないばらちよすいち
[現在地名]船穂町柳井原
灌漑用貯水池。大正一四年(一九二五)に完成。高梁川の洪水による水禍から下流域を守るため、明治四〇年(一九〇七)から一四ヵ年の継続事業として同川の改修工事が計画され、秦村(現総社市)より海に至る二四キロの工事が大正一一年二月に起工した。もとの高梁川(松山川)は柳井原の雁又で東西に分流していたが、改修工事では高梁川と小田川の合流点、およびその上・下流の流水量を勘案し、西高梁川の一部を古地(現都窪郡清音村)の対岸で、東高梁川を酒津(現倉敷市)地先でそれぞれ締切って東西両流を一本化した。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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