柴崎遺跡(読み)しばさきいせき

日本歴史地名大系 「柴崎遺跡」の解説

柴崎遺跡
しばさきいせき

[現在地名]亀山市川崎町 柴崎

鈴鹿市境の北部の谷間を流れる鈴鹿川の支流八島やしま川に接する標高約四八メートル、比高約五メートルの残丘に所在する。昭和五一年(一九七六)の発掘調査では、縄文―室町時代の遺構が確認された。古墳時代中頃の竪穴住居跡一〇戸は、土師器のみの住居須恵器を伴う住居とに二分された。前者には竪穴住居床面に炉と考えられる焼土があり、後者には竪穴住居の一辺に竈があり、須恵器という高度な土器焼成の技術の導入が住居の構造に変化をもたらしたものとして注目される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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