精選版 日本国語大辞典 「柵み」の意味・読み・例文・類語 しがらみ【柵・笧】 〘 名詞 〙 ( 動詞「しがらむ(柵)」の連用形の名詞化 )① 水流をせき止めるために、川の中に杭(くい)を打ち並べて、その両側から柴(しば)や竹などをからみつけたもの。しがら。[初出の実例]「明日香川四我良美(シガラミ)渡し塞(せ)かませば流るる水ものどにかあらまし」(出典:万葉集(8C後)二・一九七)「二の河の落ちあひに大木をきってさかもぎにひき、しがらみを夥しうかきあげたれば」(出典:平家物語(13C前)七)② 物事をせき止めるもの。引き止めるもの。まとわりついて身を束縛するもの。[初出の実例]「よろしう思はんことにてだに、涙とまるまじきを、まして、袖のしがらみせきあへぬまで〈略〉尽きせず思ひ聞こゆ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)幻)「人間同士が抜きさしならずにからみ合うしがらみの世界」(出典:われら戦友たち(1973)〈柴田翔〉四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例