柿谷遺跡(読み)かきたにいせき

日本歴史地名大系 「柿谷遺跡」の解説

柿谷遺跡
かきたにいせき

[現在地名]上板町泉谷

南東へ流下する泉谷いずみだに川およびとびだに川の扇状地上に広がる遺跡。平成二年(一九九〇)・同三年に四国縦貫自動車道関連の調査が行われ、現在は消滅している。遺物として旧石器時代後期に属する石器類および弥生時代の土器・石器が出土しているものの、最も重要な成果は古墳時代後期の遺構である。

検出された主要な遺構は横穴式石室を主体部とし墳丘を有する古墳八基と、小竪穴式石室を主体とし墳丘の有無の不明な古墳六基、そしてその他の埋葬主体・古墳群の間を流れる溝である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android