日本歴史地名大系 「栄根寺跡」の解説 栄根寺跡えいこんじあと 兵庫県:川西市丹後脇村栄根寺跡[現在地名]川西市花屋敷一丁目柳林山と号する浄土宗寺院の跡。聖武天皇の勅願所として建立されたという。文安年間(一四四四―四九)作という栄根寺縁起(大阪府池田市西光寺蔵)によれば行基の開基、多田満仲らが信仰したといい、本尊の鎌倉期の霊験談が記される。中世には多田(ただ)院に棟別銭を納めるなど同院の勢力下にあった(→栄根村)。戦国期に荒木氏の伊丹城落城のとき本堂・伽藍が焼失したが、寺基は残り寺領も継続された。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by