栖岸寺(読み)せいがんじ

日本歴史地名大系 「栖岸寺」の解説

栖岸寺
せいがんじ

[現在地名]鳥取市湖山町北一丁目

国道九号南側砂丘地の東麓にある。水中山と号し、浄土宗本尊阿弥陀如来。創建年代は不明。寛永一〇年(一六三三)の湖山村畠水帳写(湖山区有文書)に西岩寺とみえ、屋敷二〇歩・畠七畝一〇歩を名請している。寛文大図(倉田八幡宮蔵)には西岸寺と記され、初覧そら山の北側中腹にあった。宝永六年(一七〇九)には退転しており(因府年表)、延享三年(一七四六)に村外稲干場への移転が認められ(在方諸事控)、寛延元年(一七四八)五月現在地へ移転し、入仏供養が行われた。寛政四年(一七九二)三月には火災で焼失している(因府年表)。境内竪五三間・横六〇間が除地とされ(天保五年「寺院山伏神主御免地帳」藩史)、明治四年(一八七一)の因州分寺院籍(県立博物館蔵)では境内山林四千七二五坪が除地とされている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android