栗山家住宅(読み)くりやまけじゆうたく

日本歴史地名大系 「栗山家住宅」の解説

栗山家住宅
くりやまけじゆうたく

[現在地名]五條市五条一丁目

紀州街道に面した町家。慶長一二年(一六〇七)棟札をもった桃山期の建造物で、桁行九間(一六・九メートル)、梁間六間(一三・一メートル)、正面庇付・入母屋造・本瓦葺で、一部は二階。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「栗山家住宅」の解説

栗山家住宅

奈良県五條市にある住宅。慶長十二年(1607年)の棟札があり、建築年代が判明している民家としては日本最古級とされる。国指定重要文化財

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の栗山家住宅の言及

【安土桃山時代美術】より

…また,西本願寺唐門など,真宗寺院の建築にも用いられ,こうした華麗な装飾は次代の日光東照宮などに受け継がれる。民家は《洛中洛外図屛風》などに二階座敷を持った町家が多く描かれ,建築的にもかなり充実してきたと思われるが,現存する遺構は栗山家住宅(奈良県,1607)や古井家住宅(兵庫県)など,ごく少例を見るのみである。【鈴木 充】。…

【民家】より


[遺構の年代]
 現存する民家遺構で最も古い建物は千年家(せんねんや)として知られる箱木家住宅(神戸市,農家)で,室町時代の中期と推定され,ついで古井家住宅(兵庫県宍粟郡,農家)が室町末期と考えられる。建設年次の判明している民家遺構で最も古いものは,町家系では1607年(慶長12)の栗山家住宅(奈良県五条市),農家系では1650年(慶安3)の石田家住宅(京都府北桑田郡)である。17世紀の後半になると,建設年次のわかる民家も多くなり,当時の民家像も明確になってくるが,17世紀前半以前の民家遺構はごく少ない。…

※「栗山家住宅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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