栗柯亭木端(読み)りっかていぼくたん

改訂新版 世界大百科事典 「栗柯亭木端」の意味・わかりやすい解説

栗柯亭木端 (りっかていぼくたん)
生没年:1710-73(宝永7-安永2)

江戸中期の狂歌師大坂の人。浄土真宗僧侶永田貞柳高弟で,師の没後遺訓を守り多くの門弟を擁して活動した。この一派栗派(りつは)といい,混沌軒国丸の丸派(がんぱ)とならぶ一大勢力を形成した。編著《狂歌真寸(ます)鏡》《狂歌生駒山》《狂歌訓》など。〈悋気りんき)をばするとに見えぬ顔をして外面(げめん)女房さってもおそろし〉(《狂歌真寸鏡》)。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「栗柯亭木端」の解説

栗柯亭木端 りっかてい-ぼくたん

1710-1773 江戸時代中期の狂歌師。
宝永7年生まれ。浄土真宗の僧。永田貞柳の高弟。師没後の大坂狂歌壇の実力者としておおくの門弟をかかえた。この一派は栗派(りっぱ)とよばれた。安永2年7月7日死去。64歳。編著に「狂歌真寸鏡(ますかがみ)」「狂歌訓」など。
格言など】世の中は何のへちまと思へどもぶらりとしては暮されもせず

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android