根回(読み)ねまわし

精選版 日本国語大辞典 「根回」の意味・読み・例文・類語

ね‐まわし‥まはし【根回】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 樹木移植に先立ち、根もとの主な根以外の根を切断し、細根の発生を促す処置
    1. [初出の実例]「黄金数十枚を老人に与へ『移植の根廻し成るまでは従前の通り之を大切に保管し呉れよ』とて帰りたり」(出典:兎糞録(1913)〈和田垣謙三〉六)
  3. 交渉会議などをうまく運ぶために、前もって手を打っておくこと。下工作
    1. [初出の実例]「騒ぎにならぬように前もって根廻しをしてほしい」(出典:手鎖心中(1972)〈井上ひさし〉亀戸)

ね‐まわり‥まはり【根回】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 木の根の周囲。また、そこに植え添える草や木。
    1. [初出の実例]「根盤 ネマハリ ネカタ」(出典:書言字考節用集(1717)一)
  3. 高地の周囲に沿った低地

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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