根小屋新田(読み)ねごやしんでん

日本歴史地名大系 「根小屋新田」の解説

根小屋新田
ねごやしんでん

[現在地名]里美村里川さとがわ 根小屋

里川新田の南に位置する山間の村。西は徳田とくだ村。元禄郷帳にも天保郷帳にも村名はみえないが、「水府志料」「新編常陸国誌」に「根小屋新田」とあり、延宝四年(一六七六)の開発とされ、寛政九年(一七九七)徳田村庄屋の兼帯となった。

文化二年(一八〇五)徳田村諸事御糺ニ付書上帳(石井保江氏蔵)に「昔より走改御国役之義ハ(中略)山中之義御除被下置」とみえ、山岳地を理由に藩は出役免除の措置をとったが、同八年には「亡所同様」となった。そのため同年の根小屋新田開発御普請御入目帳(同氏蔵)によると、里川新田・徳田・小妻こづま小中こなか四村の協力で家屋が修理され、徳田村より二名の新百姓を取立てた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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