根部田村(読み)ねぶたむら

日本歴史地名大系 「根部田村」の解説

根部田村
ねぶたむら

[現在地名]松前郡松前町字館浜たてはま

近世から大正一二年(一九二三)まで存続した村。近世は西在城下付の一村で、最も松前城下に近い。西から南は海に面する。一五世紀半ばには道南十二館の一つ禰保田ねぼた館が所在したとされる(新羅之記録)シャクシャインの戦に関連して「津軽一統志」に「ねふた 是迄一里 船澗有 家十五軒」とみえる。元禄郷帳には「ねふた村」、享保十二年所附に「ねぶた村」と記される。「根歌村」(木村「蝦夷日記」)、「根札村」(東海参譚)などと記されることもあった。天保郷帳は根部田村とし、持場として島をあげる。

天明六年(一七八六)の「蝦夷拾遺」では家一〇戸たらず、二〇余人、木村「蝦夷日記」の寛政一〇年(一七九八)五月一九日の記事には根歌村として「家五軒、庄や高山藤左衛門」「庄やか家西ニ麦畑アリ黄熟也、稀成ト云」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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