朝日日本歴史人物事典 「桂久武」の解説
桂久武
生年:天保1.5.28(1830.7.18)
幕末の薩摩(鹿児島)藩士。日置領主島津久風の5男,安政2(1855)年桂久徴の養子となる。詰衆,当番頭,造士館掛,久徴の家老罷免に伴い文久1(1861)年大島守衛方,元治1(1864)年大目付,家老加判役。慶応2(1866)年,上洛の木戸孝允を厚遇し薩長連合を承認。以来,西郷隆盛から厚い信頼を寄せられ,武力討幕論を支持。維新後の明治3(1870)年西郷と共に藩権大参事。翌年都城参事,同6年豊岡県権令の辞令を受けたが病を理由に辞す。同10年西南戦争では西郷軍のなかにあり,城山落城の日に流弾に当たり死去。
(井上勲)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報