桂平遺跡(読み)かつらたいいせき

日本歴史地名大系 「桂平遺跡」の解説

桂平遺跡
かつらたいいせき

[現在地名]浄法寺町御山 桂平

七時雨ななしぐれ山から延びる丘陵標高約二四八メートルの縁辺部緩斜面にあり、昭和五九年(一九八四)と翌六〇年東北自動車道八戸線建設に伴って発掘され、縄文時代後期竪穴住居跡四棟・落し穴状遺構三六基と、平安時代竪穴住居跡一二棟・竪穴状遺構三棟が検出された。縄文時代竪穴住居跡は楕円形で、規模はいずれも径五メートルを超える。柱穴は四本、炉は地床炉で、住居跡の構造は似ている。落し穴状遺構のうち形状が円形なもの一九基は、底部中央部に副穴があけられているのが特徴である。平安時代竪穴住居跡は方形または長方形で、規模最大六・五メートルに五・五メートル、最小二・五メートルに二・一メートル。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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