桂田芳枝(読み)カツラダ ヨシエ

20世紀日本人名事典 「桂田芳枝」の解説

桂田 芳枝
カツラダ ヨシエ

昭和期の数学者 北大名誉教授。



生年
明治44(1911)年9月3日

没年
昭和55(1980)年5月10日

出生地
北海道余市町

学歴〔年〕
東京女子大学数学科中退,北海道帝国大学理学部数学科〔昭和17年〕卒

学位〔年〕
理学博士(北大)

経歴
小樽高女在学中より、数学の個人教授を受け、物理学校聴講、北大数学科無給副手、中学教員資格免許認定など紆余を経て、28歳で念願の北大数学科入学を果たす。北大理学部助手だった昭和25年、数学の分野でわが国初の女性博士号取得者となった。42年に北大で初、旧帝大でも初の女性教授に。50年退官後、これも北大初の女性名誉教授に。この間、イタリアスイスアメリカの大学から客員教授として招請され、スイス連邦国立理科大学教授H・ホップとの共同研究「リーマン空間の閉曲面合同定理」を発表して高く評価された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「桂田芳枝」の解説

桂田芳枝 かつらだ-よしえ

1911-1980 昭和時代の数学者。
明治44年9月3日生まれ。北海道帝大卒業後,同大助手となり昭和25年数学の分野で女性として日本初の博士号をとる。42年北大教授,旧帝大系ではじめての女性教授となった。微分幾何学の研究で知られイタリア,スイス,アメリカの大学との共同研究の成果はたかく評価された。昭和55年5月10日死去。68歳。北海道出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「桂田芳枝」の解説

桂田 芳枝 (かつらだ よしえ)

生年月日:1911年9月3日
昭和時代の数学者。北海道大学教授
1980年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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