桂輪寺(読み)けいりんじ

日本歴史地名大系 「桂輪寺」の解説

桂輪寺
けいりんじ

[現在地名]上県町伊奈 堂の内

伊奈いな集落北端、在庁屋敷の裏手にある。天童山と号し、曹洞宗本尊観音菩薩。古くは幽嶽山慶林けいりん寺とも号したとされ、伊奈郡主の宗盛次の菩提寺で、永禄九年(一五六六)一嶽を寺主として創立、延宝六年(一六七八)現在地に移したという(津島紀事)。しかし天文一〇年(一五四一)「桂輪寺」は「宝叟様之御いはいてん」として茶園・田畠、樵一人・馬一疋、山野田畠ともに寄進され(同年八月一〇日「宗盛勝書下」伊奈郷宗家判物写)、より古い建立が知られる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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