桃林(読み)とうりん

精選版 日本国語大辞典 「桃林」の意味・読み・例文・類語

とう‐りんタウ‥【桃林】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 桃の林。ももばやし。
      1. [初出の実例]「伏惟。先妣田中氏。婦徳瓞茂桃林。母儀芬馥蘭菀」(出典:性霊集‐七(835頃)為田少弐設先妣忌斎願文)
    2. ( 「書経‐武成」に「帰馬于華山之陽牛于桃林之野」とあるところから ) 「うし(牛)」の異名。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
  2. [ 2 ] 中国の函谷(かんこく)から潼関(どうかん)までの平野。周の武王が牛を放った地。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「桃林」の読み・字形・画数・意味

【桃林】とう(たう)りん

桃の林。また、地名。〔書、武成〕乃ち武を偃(ふ)せを修め、馬を山の陽(みなみ)に歸し、牛を桃林の野に放ち、天下(もち)ひざるを示す。

字通「桃」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android