(読み)トウ

デジタル大辞泉の解説

とう【桃】[漢字項目]

常用漢字] [音]トウ(タウ)(漢) [訓]もも
〈トウ〉木の名。モモ。「桃花桃李(とうり)白桃
〈もも〉「桃色山桃
[難読]胡桃(くるみ)桜桃(さくらんぼ)桃花鳥(とき)梅桃(ゆすらうめ)・山桜桃(ゆすらうめ)

もも【桃】

バラ科の落葉小高木。葉は細長くて先がとがり、縁に細かいぎざぎざがある。4月ごろ葉より早く、淡紅色のほか白や濃紅色の5弁花を開く。夏に球形の肉厚多汁の実がなり、食用。種子は漢方で桃仁といい薬用。中国の原産。日本では古くから果樹または花木として栽培され、品種が多い。 花=春 実=秋》「ゆるぎなく妻は肥りぬ―の下/波郷
桃色」の略。
ワタの実。球状で頂部のとがった桃の実形をし、熟すと裂開する。
襲(かさね)の色目の名。表は紅、裏は紅梅。また、表は白、裏は紅など諸説がある。3月ごろ用いた。
紋所の名。1の実または葉を図案化したもの。

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大辞林 第三版の解説

もも【桃】

バラ科の落葉小高木。中国北部原産。果樹および花木として栽培。葉は披針形で互生する。春、淡紅・濃紅・白などの五弁または重弁花を開く。核果は球形で大きく、ビロード状の毛がある。果肉は柔らかく多汁で甘い。つぼみや種子を漢方で薬用とし、葉は浴湯料に、樹皮は染色に用いられる。 [季] 秋。 〔「桃の花」は [季] 春〕
「桃の節句」の略。
「桃割れ」の略。
[句項目] 桃栗三年柿八年

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動植物名よみかた辞典 普及版の解説

桃 (モモ)

学名:Prunus persica
植物。バラ科の落葉低木・小高木,園芸植物,薬用植物

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事典 日本の地域ブランド・名産品の解説

桃[果樹類]
もも

北陸甲信越地方、山梨県の地域ブランド。
主に笛吹市山梨市甲州市で生産されている。バラ科。日本の桃栽培は1900(明治33)年に始められ、現在では山梨県がぶどうと並んで日本一の生産量として知られる。甲府盆地一帯は、冬の盆地特有の寒さ、夏の猛暑と寒暖差があり、更に日照時間も日本一長いことなどがフルーツ栽培に適しているという。甘い果汁に加え、食物繊維やミネラルが豊富なアルカリ性食品である。果肉が緻密で甘く多汁な白鳳、大玉果皮鮮紅色浅間白桃などが代表品種。そのほか、日川白鳳加納岩白桃・長沢白桃(いずれも山梨県産)などがある。

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精選版 日本国語大辞典の解説

もも【桃】

〘名〙
① バラ科の落葉小高木。中国黄河上流地域原産で、古くから日本に渡来していたらしく、彌生時代の遺跡からも核が出土する。食用の記録は正倉院文書、延喜式などにみられる。現在広く栽培される品種は明治以降ヨーロッパ・中国からの導入品種から改良によってあらたに作出されたもの。また、古くから花を観賞する品種も多い。高さ約五メートル。葉は披針形または長楕円形で長さ一〇~一六センチメートル、先はとがり、縁に細鋸歯(きょし)がある。春、葉に先だって、淡紅色または白色の五弁花を開く。果実は球形で大きく、核がある。果肉はやわらかく美味。多汁で、生食や缶詰にされる。材は黄色で細工物に用い、核は漢方で桃仁(とうにん)といい、せきどめに用いる。葉は浴湯に入れ、これを桃湯という。みきふるぐさ。みちとせぐさ。みちよぐさ。《季・秋》
※書紀(720)神代上(兼方本訓)「時に道の底に大なる桃(モモ)の樹(き)有り」
② (その形が①の実に似ているところから) 木綿(きわた)の実。
※俳諧・埋草(1661)三「園ならてふくてふももの綿畠」
③ 襲(かさね)の色目の名。表紅裏紅梅。または表白裏紅。一説に、表薄紅中陪(なかべ)白裏萌葱。三月頃用いる。
紋所の名。①の実をかたどったもの。三つ桃、割り桃などの種類がある。
⑤ 「もも(桃)の節供」の略。
※雑俳・柳多留‐三五(1806)「桃の頃室町近く御所が建ち」
⑥ 「ももわれ(桃割)」の略。
※雑俳・柳多留拾遺(1801)巻一四下「丸まげになるてふ桃の里ばなれ」

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