日本の勲章の一つ。1888年(明治21)に旭日章(きょくじつしょう)の最上位として追加制定されたのが初めで、名称は「勲一等旭日桐花大綬章」だった。しかし、2002年(平成14)8月の閣議決定「栄典制度の改革について」により、桐花章は「旭日大綬章及び瑞宝大綬章を授与されるべき者のうち功績又は長年にわたる功労が特に優れているものに授与される勲章」となって、旭日章より上位に変わりはないが別個の勲章となった。また、すべての勲章の名称から勲一等などの表示が廃止されたので、名称は「桐花大綬章」となった。勲章の意匠(いしょう)は、日章を中心に赤色の旭光(きょっこう)が配され、その外側に白い旭光が四方に延び、その間を紫の桐花がつないでいる。皇族男子への叙勲では、初叙がこの桐花大綬章になっている。通常は、この章の外国人に対する儀礼的叙勲は行われていない。授与式は皇居正殿松の間で行われ、天皇が勲章を親授する(親授式)。◇桐花大綬章の英訳名はGrand Cordon of the Order of the Paulownia Flowers。