桜井勉(読み)サクライ ツトム

20世紀日本人名事典 「桜井勉」の解説

桜井 勉
サクライ ツトム

江戸時代末期〜大正期の政治家 山梨県知事;衆院議員(自由党)。



生年
天保14年9月13日(1843年)

没年
昭和6(1931)年10月12日

出身地
但馬国出石(兵庫県)

別名
号=児山

経歴
但馬(兵庫県)出石藩参政・桜井一太郎の二男に生まれる。漢学および越後流兵法・剣法・馬術砲術を修める。嘉永5年(1852年)父の功により新地百石を賜り出石藩貢士となる。権少参事、権大参事を経て、明治維新後は出石県大惨事兼出石神社宮司から松山県権参事となる。東京に戻り内務権大書記官を経て、明治11年地理局長、12年山林局長、14年内務大書記官となり、22年徳島県知事、のち山梨県知事、台湾の新竹県知事などを歴任。27年兵庫県から衆院議員(自由党)に当選1回。40年錦鶏間祗候となる。出石地方の製糸事業の改良、教育の普及に尽力した。詩文をよくし、また郷土に関する著書が多数ある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「桜井勉」の解説

桜井勉 さくらい-つとむ

1843-1931 明治時代の官僚
天保(てんぽう)14年9月13日生まれ。もと但馬(たじま)(兵庫県)出石(いずし)藩士。維新後,出石県大参事から松山県権(ごんの)参事となる。東京にもどり内務省地理局長,山林局長,内務大書記官となり,さらに徳島・山梨県知事などを歴任。明治27年衆議院議員(自由党)。昭和6年10月12日死去。89歳。幼名は熊一。号は児山。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android