桜岡村(読み)さくらおかむら

日本歴史地名大系 「桜岡村」の解説

桜岡村
さくらおかむら

[現在地名]米山町 桜岡

吉田よしだ村の端郷。吉田村中央部に広がる低い山地の南側の低湿地帯にあり、西は西野にしの村境小山崎おやまざき、東は善王寺ぜんのうじ村境高屋敷たかやしき、南は赤生津あこうづ(現豊里町)久寿田くすだ、北は吉田村えこが崎に接する。文禄年間(一五九二―九六)陸奥国石川いしかわ(現福島県)から来た又治がこの地に移住し、桜岡屋敷と称したのが地名の始まりという(登米郡史)中世の館跡として大瓜おおうり館と今泉いまいずみ城が残る。羽黒神社境内に弘安七年(一二八四)最古とする板碑が九基ほど残り、開発は古いと思われる。寛永一七年(一六四〇)石川宗信が白石氏の名跡を継ぎ、桜岡を西野村、もり(現迫町)とともに与えられたが、宗信の後を継いだ弟貞弘の死去により断絶、貞弘の家臣六五名が寛文八年(一六六八)に開墾した三ヵ所の耕地は、桜岡村においては一三貫六七三文で、延宝六年(一六七八)家臣とともに登米伊達氏に与えられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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