桜池院
ようちいん
[現在地名]高野町高野山
壇上伽藍の中門跡の向い側、大門通に面する。本尊は阿弥陀如来。別格本山。寺伝によれば白河天皇の第四皇子高野御室覚法親王の開基で、六二代高野山検校恵深日心房の中興という。陽智院(文明五年諸院家帳)・養智院(「高野山検校帳」又続宝簡集)などとも書かれた。桜池とされたのは、後嵯峨上皇が高野山参詣のとき当院を訪れて「桜咲木の間もくれる月影に心もすめる庭の池水」と詠んだことによるという(高野山通念集)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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