桜町・鍛冶町(読み)さくらまち・かじまち

日本歴史地名大系 「桜町・鍛冶町」の解説

桜町・鍛冶町
さくらまち・かじまち

[現在地名]白河市桜町・鍛冶町・旭町あさひちよう八竜神はちりゆうじん西文珠山にしもんじゆやま東武塚とうぶづか弥吉下やきちした藤沢ふじさわ藤沢窪ふじさわくぼ藤沢山ふじさわやま北中川原きたなかがわら南中川原みなみなかがわら文珠山もんじゆやま菅生館すごうだて金鈴きんれい結城ゆうき豊年ほうねん中田なかだ関川窪かんせんくぼ

小峰こみね城の東方、阿武隈川と谷津田やんた川に挟まれた丘陵に位置する。郷帳類には桜町・桜町村などとして高付される。桜町は白河城下から棚倉たなぐら(現棚倉町)・石川(現石川町)に通じる街道に沿う両側町で、西寄りの枡形を挟んで東西に連なり、町東端の宗祇戻そうぎもどしで両街道に分岐する。城下東端にあたり、西は年貢ねんぐ町・もと町に接する。町名薄墨桜という名木があったことによるという(白河風土記)。町の南東三十三間さんじゆうさんげんとよばれる小字名があり、「白河風土記」によれば大工だいく天恩皇徳てんおんこうとく寺の旧跡で、承安年間(一一七一―七五)に三十三間堂などの伽藍を建立し、慶長(一五九六―一六一五)の頃まで三十三間堂が残っていたという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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