日本歴史地名大系 「桜長根」の解説 桜長根さくらながね 秋田県:由利郡大内町滝村桜長根亀田藩領滝(たき)村と矢島藩領法内(ほうない)村(現東由利町)とを結ぶ約五キロの山道にある峠で標高約三〇〇メートル。亀田藩の参勤交代路であり、幕府巡見使もこの峠を越えて矢島領に入る。滝村から土坂(どざか)とよぶ坂道を登ると八森(はちもり)休場があり、峠の頂上は亀田・矢島両藩境となる。峠の眺望はよく、天保九年(一八三八)の御巡見使御下向取調帳(大内町文化財資料)に、「桜長根八森御休場御見渡し」が記される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by