出羽(でわ)国由利(ゆり)郡亀田(秋田県由利本荘(ほんじょう)市岩城(いわき)亀田)に陣屋を置く2万石の藩。藩主は岩城氏。外様(とざま)大名。山形の支配を主とする最上(もがみ)氏の支配下にあったこの地は、最上氏の改易により1623年(元和9)岩城吉隆(よしたか)が信州川中島よりこの地に入り2万石を与えられ、以降明治の廃藩に至るまで岩城氏が支配した。支配地は由利郡北部一帯と、河辺(かわべ)郡、仙北(せんぼく)郡の一部の地を含む70余か村であった。初代藩主吉隆(よしたか)は、隣接する秋田藩初代藩主佐竹義宣(よしのぶ)の甥(おい)にあたり、のち義宣の養子となるなど、藩政初期から両藩は密接な関係があった。1871年(明治4)7月廃藩置県によって亀田県となったが、同年11月秋田県に編入されその一部となった。
[高橋秀夫]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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