梅ヶ谷村(読み)うめがやむら

日本歴史地名大系 「梅ヶ谷村」の解説

梅ヶ谷村
うめがやむら

[現在地名]清水市梅ヶ谷

柏尾かしお村の北東に位置し、庵原丘陵の梅ヶ谷山から南に流れ下る塩田しおた川の流域を占める。天文一八年(一五四九)一〇月四日の寿桂尼朱印状(真珠院文書)に「梅かや村」とみえ、鹿島明神神田から人給となっていた村内の田地一町四段が曹洞宗真珠しんじゆ院に寄進されている。永禄一二年(一五六九)一月二〇日中山又六に安堵された所領のなかに、当地の庵原喜右衛門尉・同采女拘分であった当地の二二貫八八〇文の地がみられる(「武田信玄判物写」諸家古文書写)

寛永九年(一六三二)の徳川忠長改易後は幕府領、慶安二年(一六四九)旗本井戸領となり、同領で幕末に至る(国立史料館本元禄郷帳、「寛政重修諸家譜」、旧高旧領取調帳など)元禄郷帳では高四三四石余。助郷は享保一〇年(一七二五)から東海道興津おきつ宿へ出役し、勤高四一九石(清水市史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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