普及版 字通 「棠」の読み・字形・画数・意味
棠
12画
[字訓] やまなし・かいどう
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(尚)(しよう)。に堂(どう)・當(当)(とう)の声がある。〔説文〕六上に「牡を棠(やまなし)と曰ひ、牝を杜(あかなし)と曰ふ」とあり、甘棠をいう。〔詩、召南、甘棠〕は、召公がその木で訟事を聴いたことを追慕する詩とされ、裁判のことを棠陰というが、その詩中に聴訟のことはみえない。
[訓義]
1. やまなし、からなし。
2. かいどう、海棠。
3. いくり、棠棣。
4. (とう)と通じ、はどめ、車どめ。
5. と通じ、どて。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕棠 ヤマナシ・アマシ・サス・ツク・ヨル
[熟語]
棠陰▶・棠幹▶・棠睡▶・棠棣▶・棠棠▶・棠梨▶
[下接語]
海棠・甘棠・沙棠
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報