朝日日本歴史人物事典 「森一鳳」の解説
森一鳳
生年:寛政10(1798)
幕末・明治初期の画家。大坂の人。名は敬之,字は子交,通称文平。円山応挙門下の森徹山の養子となり,画法を養父から学んだ。人物花鳥を巧みに描く。その藻刈船図は「もおかるいっぽう」として大坂商人に人気があった。安政の御所造営に参加,御涼所御取合の間に松図を描いた。75歳で没し,大坂の西福寺に葬られた。<参考文献>『古美術』49号(特集・森派),大阪市立美術館『近世大坂画壇』
(河野元昭)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報