日本歴史地名大系 「森口城跡」の解説 森口城跡もりぐちじようあと 大阪府:守口市土居村森口城跡淀川南岸、河内十七箇所(じゆうしちかしよ)内の小高瀬(こだかせ)庄にあった中世の城郭。守口城とも書く。所在地については旧守口町(現浜町一帯)説と旧土居(どい)村(現平代町一帯)説があるが、いずれも遺構は確認されていない。しかし低湿地の当地一帯のなかで、平代(ひらだい)町辺りは少し高台の平地となっていること、土居は交通の要所であったとみられること、延宝七年(一六七九)の土居村検地水帳(井上家文書)に「城尻」「西の丸」など城跡を推測させる地字名が記載されていること、一方明和五年(一七六八)の守口町明細帳(守口市史)には「古城跡、旧跡(中略)無御座候」とあることなどから判断して、旧土居村説が有力と考えられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報