森広遺跡
もりひろいせき
[現在地名]寒川町石田東
石田東の布勢地区から東方の加藤地区まで東西一・五キロにわたって広がる、弥生時代中期後半から後期を最盛期とし、断続的に中世に至る複合遺跡。明治四四年(一九一一)森広地区から八点の巴形銅器が出土。また昭和五三年(一九七八)から五四年にかけて実施された、香川用水建設に伴う発掘調査の第二次調査の際、銅鐸の破片七点が出土している。遺構は、昭和四四年の調査で県立石田高校の校庭から多数の後期弥生式土器を伴う竪穴住居跡が、昭和五三年の調査では加藤地区で一四棟の竪穴住居と一棟分の掘立柱の建物跡が検出されている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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