植木玉厓(読み)うえき ぎょくがい

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「植木玉厓」の解説

植木玉厓 うえき-ぎょくがい

1781-1839 江戸時代後期の詩人,狂詩作者。
天明元年生まれ。福原灞水(はすい)の弟。幕臣。昌平黌(しょうへいこう)にまなび,古賀精里,野村篁園(こうえん)らとまじわる。狂詩集「半可山人詩鈔」におさめた「忠臣蔵狂詩集」で知られる。天保(てんぽう)10年11月4日死去。59歳。本姓福原。名は飛,巽,晃。字(あざな)は子健,居晦。通称八三郎。別号に鑾峰,桂里。狂号は半可山人。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の植木玉厓の言及

【狂詩】より

…また南畝が狂歌に力を注いでやがて狂詩から離れていったのに対し,終生狂詩を作り続け,その点でも狂詩史上の第一人者と称せられるべき人物である。南畝,銅脈以後の作者としては,京都の中島棕隠(そういん)と江戸の植木玉厓(ぎよくがい)が名高い。明治に入っても10年代までは,狂詩の専門雑誌が刊行され,成島柳北(なるしまりゆうほく),真木痴囊(まきちのう)らのすぐれた作者が輩出し,江戸期に劣らない隆盛を続けたが,やがて漢文学全般の衰亡と運命を共にした。…

※「植木玉厓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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