椒村(読み)はじかみむら

日本歴史地名大系 「椒村」の解説

椒村
はじかみむら

[現在地名]竹野町椒

気多けた郡に属し、竹野川上流の支流さんしよ川流域に位置する。永暦二年(一一六一)八月七日の大岡寺敷地山林注進状案(大岡寺文書)に「北限(椒)鳥居」とみえ、惣寺の北限をなし、登山道があって結界を示す鳥居が建てられていた。また平安時代から山城石清水いわしみず八幡宮の末社「(椒)別宮」があり(現椒神社)、保元三年(一一五八)一二月三日の官宣旨(石清水文書)に但馬国八所別宮の一としてみえる。弘安八年(一二八五)の但馬国太田文には気多郡の項に「椒別宮 八丁三反」とみえ、「八幡宮領」「下司石禾九郎能実 御家人」の注記があり、田地の内訳は、仏神田二町九反半、人給一町二反、定田四町一反三〇〇歩である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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