楝草(読み)せんだんぐさ

精選版 日本国語大辞典 「楝草」の意味・読み・例文・類語

せんだん‐ぐさ【楝草】

〘名〙 キク科一年草。アジア、日本の本州以西の原野に自生するほか、オーストラリアアフリカに広く分布する。高さ〇・三~一・二メートル。葉は対生し、柄をもち一~二回羽状複葉で三~一一枚の小葉をもち、小葉は卵形または長楕円形で先がとがり縁に鋸歯(きょし)がある。晩秋茎頂および枝先に径約一センチメートルの黄色い頭花をつける。果実線形冠毛はとげ状で四本あり、逆向きの小さなかぎをもち、動物や人の衣服などについて散布される。古く漢名に用いた鬼針草はコセンダングサの漢名。きつねばり。きばなのせんだんぐさ。《季・夏》 〔物品識名(1809)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android