楠ノ木遺跡(読み)くすのきいせき

日本歴史地名大系 「楠ノ木遺跡」の解説

楠ノ木遺跡
くすのきいせき

[現在地名]菊陽町久保田 楠ノ木

白川中流域の右岸、標高八〇メートル前後の丘陵上に位置する奈良―平安時代の遺跡。昭和五七年(一九八二)の分布調査によって発見され、圃場整備事業に伴って翌五八年発掘調査が実施された。遺跡の一部はすでに開墾耕作などによって破壊されていたが、約一万五千平方メートルの範囲から竪穴住居跡五一基・掘立柱建物三七棟・土壙三四基・火葬墓一基・円形周溝遺構三基が検出された。竪穴住居跡には規模の大小があるが、方形プランで一辺に竈を付設している。掘立柱建物の最小は一×二間、最大は二×五間。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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