楡科(読み)にれか

精選版 日本国語大辞典 「楡科」の意味・読み・例文・類語

にれ‐か‥クヮ【楡科】

  1. 〘 名詞 〙 双子葉植物の科名。約一五属二〇〇種があり、熱帯から温帯にかけて分布する。高木または低木で、葉は二列に並んでつき托葉があり、また、しばしば左右不斉の葉がある。花は通常両性で集散花序をなすが、時に単性。花被が四~八枚あって基部で合生することがあり、萼片状。雄しべは四~八で、子房は上位。雄花雌花がある場合は、退化した雌しべと雄しべがそれぞれに残っていて、二個が合生して、二室または一室を作るが、その中の一室は発達しない。各室に一個の胚珠がある。果実は堅果、翼果、または石果。種子には普通胚乳がない。日本には、ハルニレアキニレなどの落葉高木があり、有用材の一つとされる。〔生物学語彙(1884)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android