楢崎汪子(読み)ナラサキ ヒロコ

20世紀日本人名事典 「楢崎汪子」の解説

楢崎 汪子
ナラサキ ヒロコ

昭和期の出版プロデューサー オーデスク(編集プロダクション)代表。



生年
大正14(1925)年

没年
昭和62(1987)年10月26日

出生地
東京都

学歴〔年〕
日本女子大学2類卒

経歴
岩波書店で辞典編集のアルバイトを経て、「新日本文学」「人民文学」などに詩を投稿。この頃8年間の結婚生活に終止符を打つ。その後、華道草月流の機関誌「草月」の編集長ポストにスカウトされ、同誌創刊に当たったが、百号を機に退職。東京・原宿のファッションビルのイメージアップ策を考える企画室長に転職。そこで、現代詩人の書きおろし作品を掲示する“地下鉄の詩運動”を始める。56年、この運動を続けるため独立し編集プロダクション「オーデスク」を設立。また人間以外のものにあてた手紙を載せた季刊誌「手紙」を発行した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「楢崎汪子」の解説

楢崎汪子 ならさき-ひろこ

1925-1987 昭和時代の出版プロデューサー。
大正14年生まれ。辞典編集アルバイトのかたわら雑誌に詩を投稿。華道草月流の機関誌「草月」の編集長となる。「街頭詩」の運動をはじめ,昭和56年編集プロダクション「オーデスク」を設立。季刊誌「手紙」を発行する。昭和62年10月26日死去。62歳。東京出身。日本女子大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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