楽天観(読み)ラクテンカン

デジタル大辞泉 「楽天観」の意味・読み・例文・類語

らくてん‐かん〔‐クワン〕【楽天観】

現実をありうべき最良のものとして肯定的にとらえ、また理想は必ず実現できると考える人生観。また、そのような人生観に基づく哲学上の立場楽天主義オプチミズム。⇔厭世観

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精選版 日本国語大辞典 「楽天観」の意味・読み・例文・類語

らくてん‐かん‥クヮン【楽天観】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人生の暗い面を認めはするが、結局この世はすべて善であり、人生は楽しいものであるとする考え方。また、そのような人生観に基づく哲学上の立場。楽天主義。オプチミズム。⇔厭世観
    1. [初出の実例]「無制限の自由で人生の諧調が成り立つと思ってゐる人達は〈略〉余り楽天観(ラクテンクヮン)に過ぎてゐるのではあるまいか」(出典藤棚(1912)〈森鴎外〉)
  3. 物事にくよくよしないで、楽天的に考える精神傾向。⇔厭世観
    1. [初出の実例]「わたくしは此の如き楽天観(ラクテンクヮン)に住して、甘んじて点簿の労に服する」(出典:伊沢蘭軒(1916‐17)〈森鴎外〉一〇三)

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