藤棚(読み)フジダナ

精選版 日本国語大辞典 「藤棚」の意味・読み・例文・類語

ふじ‐だなふぢ‥【藤棚】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 藤の蔓を高くのばしてはわせるため竹や木を渡してつくった棚。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「藤棚や池にうかべるはな筏〈宜陳〉」(出典:俳諧・大海集(1672)二)
  3. 床の間、書院などの脇に設ける棚の一つ

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「藤棚」の解説

藤棚
ふじだな

[現在地名]金沢市城南じようなん一―二丁目

富山とやま町の南東にあり、南東は街端に至り、石川郡三口新みつくちしん村に続く。北東は同郡笠舞かさまい村。町名当地の白山社境内の藤棚にちなむ。文政六年(一八二三)に分立された地子町で、それまでも俗称として藤棚とよばれていた(町奉行より出候町名)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の藤棚の言及

【パーゴラ】より

…屋根の代りに水平またはアーチ形の格子に葭簀(よしず)をのせたり蔓(つる)性植物をはわせたりした,藤棚のような日よけひさしや東屋をいう。つる棚と訳される。…

※「藤棚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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