榎坂遺跡(読み)えのきざかいせき

日本歴史地名大系 「榎坂遺跡」の解説

榎坂遺跡
えのきざかいせき

[現在地名]上浦町井ノ口

大三島にある確実な弥生遺跡としてあげうる一例である。上浦町のくちから大三島の宮浦みやうら港への大道路沿いの三村峠の東南標高約一一〇メートルにあり、上浦町と多々羅たたら岬の水道を経て生口いくち岩城いわぎ伯方はかた諸島を遠望しうる所である。弥生中期の初頭から後葉の土器類を出し、三村峠付近とともに大三島地域の弥生遺跡を代表するものといえよう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android