精選版 日本国語大辞典 「樋嘴」の意味・読み・例文・類語 ひ‐はし【樋嘴】 〘 名詞 〙 屋根から落ちる雨水を、壁に当たらないように遠くに落とすために、軒から突出した水吐(みずはき)。ギリシア建築ではライオンの頭の形が使われ、ゴシック建築では人間や動物の形が変形されて用いられた。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「樋嘴」の意味・わかりやすい解説 樋嘴ひはしgargoyle 建築用語。西洋建築の軒先などに壁面から突出してつけられた雨水の排水口。中世以降は装飾的につくられる場合が多く,特に垂直性を強調するゴシック建築では,水平に突出する排水口は重要な造形上の役割をもっており,通常キマイラの形をしてバットレス上部につけられる。パリのノートル・ダム大聖堂の怪獣形のものはその一例であり,前5世紀頃のアテネのパンテオンにはライオンの頭部をかたどったものが用いられている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by