連続波形を一定時間間隔の標本値で表す場合、信号に含まれる最高周波数成分の2倍以上の周波数(標本化周波数とよび、fsで表す)に相当する繰返し周期(1/fs)で標本値を求めれば、もとの信号波形を完全に表すことができるという定理。これは周波数成分が限られている(帯域制限を受けている)信号に対しての、時間領域における標本化定理である。この定理はまた、限られた時間(T)内しか存在しない信号に対しては、1/Tの間隔で抽出した周波数成分標本値によって、全体が決定されるという周波数領域における標本化定理にも拡張できる。この定理は、アメリカの数学者であるシャノンやウィーナーなどにより電気通信の分野に導入された。たとえば電話の音声信号をパルス符号変調(PCM)により送信する場合には、通常音声は4キロヘルツ以下に帯域制限されているので、これを8キロヘルツのパルスで標本化すればよいことになる。
[若井 登]
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