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情報理論 じょうほうりろん

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

情報理論

Claude Elwood Shannon氏によって1948年に定義された、情報を数学的に定式化する理論。確率と対数による情報量の定式化、応用確率論的な情報量の定式化などを含む。

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知恵蔵の解説

情報理論

質量や電圧などの物理量と同じく、情報を定量的に計りうる対象としてとらえ、その記録や通信数理を明らかにした理論。人間的、社会的な意味をもつ数量化できない情報を直接扱うことはできないが、情報の表現・保存・通信、システム設計のための基礎理論である。具体的には、効率の良い符号の設計、通信路における雑音に妨げられない情報圧縮方法、安全な通信を目的とする暗号理論などをテーマとしている。

(星野力 筑波大学名誉教授 / 2007年)

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デジタル大辞泉の解説

じょうほう‐りろん〔ジヤウホウ‐〕【情報理論】

狭義には、通信理論において、1948年、シャノンウィーナーらによって展開された通信モデルとそのシステム理論。これにより、情報は確率論的に定量化されるようになった。
広義には、シャノンのモデルに基づき、動物や人間のコミュニケーションをも定量的に取り扱おうとするサイバネティックスの一分科。

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百科事典マイペディアの解説

情報理論【じょうほうりろん】

情報伝達の機構を数量的にとらえ解析する学問。1920年代の米国のH.ナイキスト,V.L.ハートリーらの業績に始まり,1940年代シャノンによって主として通信を対象に体系化された。
→関連項目時系列

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世界大百科事典 第2版の解説

じょうほうりろん【情報理論 information theory】

情報理論とは,おおむね通信に関する諸問題を数理的に考察する学問である。同一の対象を扱うが,いくつかの研究方法がある。その中で最も重要なのが,ウィーナー流情報理論,シャノン流情報理論,符号理論である。以下3者の基本的部分を概観する。
[ウィーナー流情報理論]
 ウィーナーN.Wienerはサイバネティックスの一環として通信の問題を捉え,最適フィルタや予測の理論などを創った。ロシアのコテルニコフV.A.Kotel'nikovも独立に通信における信号推定や検出の理論を創った。

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大辞林 第三版の解説

じょうほうりろん【情報理論】

情報科学の基礎分野をなす諸理論。信号理論・パターン認識理論・言語理論・人工知能論などを含む。狭義には、シャノンらが通信理論として確立した、情報の伝達および処理についての数学的理論。通信路の伝送容量、雑音を排除するための符号化、情報発生速度などについて論じる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

情報理論
じょうほうりろん
information theory

1948年に C.E.シャノンが発表した論文に始る数学的理論で,社会生活のなかでの情報の発生,伝送,受理を表現するものである。通信路を通じて一つの通報が送られたとき,受信側では事象に対する不確定さが変化する。たとえば,通報が完全に確かなものであれば,不確定さは消滅する。このような不確定さの変化分が,送られた情報量に等しいと考える。情報理論では,情報は物質と同様にはかったり数えたりできるし,伝送もできると考えるので,物資輸送システムと同じように情報伝送システムが設計できる。不確定さを表現する量はエントロピーと呼ばれ,事象の確率を与えれば計算される。その単位はビット bitで,情報の発生,伝送,処理の速度は bit/sで表わされる。情報理論は,情報量を客観的に定義してシステムの設計に反映させようとするものであるから,受信者の主観的価値や意味的な価値を扱うものではない。直接の応用としては,通信システムにおける変調,符号化,暗号の理論などがある。そのほか,生物と情報,人間の判断と行動,言語情報,冗長さと信頼性の関係などにも応用することができる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

情報理論
じょうほうりろん
information theory

通信における情報伝達の数学的理論のこと。20世紀なかば以降、情報科学の基盤を形づくっている。[編集部]

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図書館情報学用語辞典の解説

情報理論

情報の量,変換,伝送を数学的に体系化した理論.シャノン(Claude Elwood Shannon 1916-2001)がベル研究所に勤務していたときに発表した“A Mathematical Theory of Communication”(1948)が始まりとされている.この論文において,情報は確率で定義でき,すべての情報は0と1で表現できることが示され,情報量としてのエントロピーや通信路の通信容量という新しい概念が導入された.情報理論が扱う問題は,情報量,通信路の通信容量,符号化,雑音と信号,狭帯域化などであり,情報が人にもたらす価値という主観的な面は一切扱われない.

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世界大百科事典内の情報理論の言及

【情報科学】より

…一方,C.E.シャノンは通信の本質を探究する中で,情報の伝達すなわち通信の現象にひそむ情報の本質構造を数学理論として認識し体系化することに成功した。これが1948年に発表された情報理論である。これは情報量を,状況の不確定度であるエントロピー概念を用いて確率論を援用し定義するもので,情報科学に高度の理論的基礎を与えた。…

【情報量】より

…これが可能であれば,それは記憶装置の有効活用であり,データ通信においては通信接続時間の短縮により通信コストの削減という経済的な効果を生む。
[情報源]
 データ系列の中にどれほどの冗長性が含まれ,それを除去すると残る本質的な情報は定量的に測っていくらなのかということを論じるために,情報理論では,数学的にきちんと定義された〈情報源〉という,データ系列を生成するモデルが導入される。たとえば,1から6までの整数が等確率1/6で出現する情報源は公平なサイコロ振りの数学モデルである。…

※「情報理論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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