普及版 字通 「樛」の読み・字形・画数・意味
樛
15画
[字訓] まがる
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は(りょう)。に・(きゆう)の声がある。〔説文〕六上に「下句(鉤)するを樛と曰ふ」とあり、〔爾雅、釈水〕の文による。〔玉〕にを樛の重文として引いており、樛・は同字異文とみてよい。枝が垂れまがるしだり木をいう。〔詩、周南、樛木〕の〔伝〕に「木、下曲するを樛と曰ふ」とみえ、そのような木は神木とされ、神の憑(よ)りつくところとされた。〔詩、周南、漢広〕の詩にみえる「喬木」も、神が憑りつくという発想のもので、その詩にみえる「游女」とは、女神をいう。
[訓義]
1. まがる、たれまがる。
2. うねる、めぐる。
3. 糾と通じ、もつれる、からむ。
4. 求と通じ、求める。
5. わが国では、つきの木、槻の意に用いる。
[熟語]
樛▶・樛曲▶・樛結▶・樛枝▶・樛垂▶・樛盤▶・樛木▶・樛▶・樛流▶
[下接語]
相樛・内樛・攀樛
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報